新型のiPad Proが発表されて盛り上がりを見せているApple製品界隈。以前から思っていて今回の発表で改めて思ったのが「Proは文字通りPro向けの業務用」だという事。
この業務用の響きにロマンを感じるのは最高にいけてると思うのだが、一般的にApple製品を購入しようと迷った時に見るYouTubeがとにかく思想強め。ひたすらProモデルの話しかしないし、まともなレビューも少ない。そんな今だからこそ、Apple製品の中でも無印関係の製品を中心に愛用している私がそのポイントをお伝えしていきたい。
では早速いきましょう。
目次
愛用しているApple製品
こんなタイトルでスタートしたのに愛用しているのは全てProモデルだっただと流石に辻褄が合わなくて発狂する人も出てきそう。だからまずは私の愛用しているApple製品を見てほしい。
チェックリスト
- iPhone15
- Apple Watch SE
- AirPods第3世代
- MacBook Pro13インチ(M1チップ)
- Air Tag
Air TagにはProとかはないから今回の話題からは除外してほしい。こんな感じのラインナップでApple製品を愛用しているのだから信者とまではいかなくとも、愛用者は名乗ってもいいだろう。
「いやいや、お前Proは使わないみたいな雰囲気だったけどMacBookはProじゃねぇかよ!」
こんな声が聞こえて来ているから先に言っておきたいのだが、MacBook Proの13インチって名前だけのProじゃないかという事。もちろんチップもM1でM1Proとかの上位版のチップでもないし、画像スペックを比較しても14インチ・16インチのMacBook Proには及ばない。
単純にファンの有無のみでMacBook Airと13インチのProを選んだからこのProモデルはノーカンにして欲しい。
ではここからが本題となるApple製品がProモデルでなくてもいいのかという理由に迫っていきたい。
使用感向上の鍵は「Appleのエコシステム」
Apple嫌いの方にはこういうイメージを持っている人が少なからずいるだろうと思うし、実は私自身もこのタイプだった。確かに単体でスマホやパソコンを比較して購入したりするとこの考えに陥りやすいのだが、どこでこの考え方が変わったのだろう。そう思うと一番は「iPhone+MacBook Pro」を購入したタイミングだったと今では思う。
Apple製品の購入前には紆余曲折あったのだが自作PCでGalaxyのスマホを愛用していた。実際に作業をイメージして欲しいのだが、ブログやYouTubeを始めていく中で画像や動画を移動させるのがとにかくめんどくさい。一度GoogleフォトにアップロードしてまたPC側でダウンロードしてというてその手間がプチストレスになっていってたし、容量や画質を保ったまま日々の作業をこなそうと思うとGoogleフォトだけでは賄えない。
その悩みを解決してくれたのがiCloudでの同期とAirDropの利便性だ。軽い画像であればiCloudで同期された写真アプリから直接iPhone内の画像にアクセスできるし、大きいファイルであればAirDropで送ればいいから生産性が爆上がりしてストレスを大幅に減らすことができた。Dropboxなどの有料クラウドストレージを契約すればこんな悩みはなかったのだが、本業でもない趣味の範疇にあるブログにサブスク導入はさすがに腰が引けた。
AirDropなどは具体的な話でApple製品としては当然の機能なのだが、基本的にiPhoneとMacBookは同じ会社がハードもソフトも作っているからあらゆることが安定してシームレスに動かすことができる。最近感動したのはMacBookのウェブカメラとしてiPhoneを使用できること。Google meetやZOOMを使用した会議などの際にMacBookのカメラだと画質も悪しい目線もよく分からない方向になるから印象が良くないと思っていた。
それがアップデートで新機能としてウェブカメラ機能が搭載されて利便性は格段に上がったし、無線であそこまで安定するのには感動した。iPhoneとMacBookだけでもかなり連携に対しての恩恵がある。だからイメージもしやすいだろうが他のデバイスとも組み合わせることでAppleが望んでいるような「エコシステムがあるからApple製品から抜け出せない」という沼が待っている。
あなたはこの沼に飛び込むのか避けて通るのか…どっちが良かったかは進んだ者にしか分からない。
YouTuberには騙されない!感覚麻痺かロマンを求めているのか
できる事と快適性を考える
まずApple製品を買う上で迷うのが今回のメインテーマでもある無印かProモデルのどちらを選べばいいのか。
先ほどApple製品の使用感を上げてくれているのはエコシステムによるものでハードもソフトも同じ会社がつくっていることがポイントだとお伝えしてきた。この大前提はあるから無印なのかProなのかは何ができるようになるのかとできるレベルがそのくらい上がるのかをしっかり比較する必要がある。
皆さんに分かりやすいようにiPhoneを例に出して考えていくが、今回のiPhone15シリーズも私は15無印を購入している。購入する際に考えたProシリーズとの比較をあげていこう。
表を見るとバツばかりで無印のネガキャンに見えてしまいそうだが、私は実際にこのポイントを踏まえて15無印を購入しているし、簡単に言えばこのポイントが許容できるかという話。写真はハイクオリティで撮影できるがRAWでは撮影ができないだけ。データは送れるが速度は少し遅い。何ができるかは広い意味合いでは変わらない。ただこれらに対するレベルがProモデルだと上がっているといった内容になるから本当にProと素人との境目を分けるような違い。ただ強いて言えばProシリーズの120Hz動作は実使用でのディスプレイの見え方がかなり滑らかになるからかなり羨ましい。
iPhoneで言えば256GBでストレージ容量を揃えた場合、15で139,800円で15Proは219,800円になる。ほとんどの場合でできることは一緒だが、そのできる中でのレベルアップに差額の80,000円が投下できるのかどうか。私の中ではこの80,000円の価値を見出すのは難しかったのが一番の理由。
そう、Proが良い製品なのは当たり前なのだが、この価格差は購入する上で非常に大事な要素なのだ。
価格も重要な判断要素
そう思える人はまだ一般的な感覚で冷静な判断を下せていると思う。こういう話の際にはその当たり前は誰が決めるんだと言われそうだが、さすがにYouTuberが買っているようにポンポンとProモデルを買える経済力がある方が珍しいと思う。この記事を読んでくれている方はどうだろうか。
法人や個人事業主であれば経費にできる部分もあるだろうから仕事道具に対しては惜しまず投資するケースが多い。もちろん無料になるわけではないが仕事用具なら機会損失を防ぐためにもスペックが高い製品を使うに越したことはないが、それだと一般的な趣味でAppleを楽しんでいる層からすると感覚は大きく乖離していく。今回発表されたiPad Proも最小構成で168,800円という価格帯だから、これが高いと感じる層はコンテンツ消費のためにiPadを買う層だからProが優れているという動画ばかりが溢れていても参考にならない。一般的な用途ではAirシリーズがガジェオタが使うレベルなのだ。
step
1無印(ガジェットにあまり興味関心がないけどApple製品を使いたい)
step
2Air(Apple製品が好きでプライベートではガジェットに詳しいオタクポジションにいる)
step
3Pro(本業で使用するor資産家でこの程度の価格差は誤差or3度の飯よりAppleが好きな信者)
これがリアルな私の意見。Proは本当のプロフェッショナルでない限りは無用の長物なのだ。その差額で貯金したり旅行したり、はたまた他のApple製品を購入した方がよっぽど楽しく快適になるだろう。
YouTubeを見て比較するとProが良いに決まっているのにその真意が分かり辛くなってしまうから注意して欲しい。予算は無限にないのだ。
まとめ
Apple製品Pro以外を検討して欲しいポイント
- 無印系のApple製品でも連携があることで最高のApple体験へ
- Proは業務用orロマン仕様の認識を忘れずに
- できる事とそれができるレベルを考えてシリーズを選ぶ
- 一般的な使用なら通常は無印で上級者がAir
YouTubeでの情報も売れればいいだったり、感覚がバグってマス層がどんなニーズなのかもう分からなくなっているような情報があまりにも多過ぎる。iPhoneも一番売れているのがSEシリーズだったのだからやっぱり無印関係のレビューがもっと短期・長期含めてあるとユーザーにとっては本当に有意義だと思います。
私のような無名ブロガーが伝えられるのは性能差と予算感のぎりぎりを彷徨うリアルだと思っているので今後も身近に感じてリアルを期待していて欲しいです。
限られた予算の中でAppleを楽しんでいる方はProかAirかの比較じゃなくて、無印かAirかの比較を大事にしていこう。
ではまた!