普通のマウスからトラックボールに乗り換えて約2年。気になりつつも絶妙な金額に手を出せなかったトラックボールの最高峰「MX ERGO」。
今回やっと購入して、価格差に見合うかどうかをじっくり比較してみた。これからトラックボールに切り替えようかなと思っている人の参考になれば嬉しい。
目次
なぜトラックボール購入に踏み切ったのか
初めて購入してから幸いにもトラックボールが自分に合っていたこともあり、約2年間愛用してきた。
当時購入した「M575S」を購入する際にも当然「MX ERGO」は選択肢に入っていたが、さすがに使い続けられるか分からないものに15,000円は払えない…
通常の腕を降ってポインタを動かすマウスとは根本的に違うことからも、最初の1台というのはかなり悩むだろう。
そもそもなぜ私がトラックボールに興味を持ち出したのか…
1番の理由はマウスを振ることに対して単純に疲れたから。インスタの画像編集から始まりこのブログに関しても楽しくて続けているのだが、とにかくやればやるほどにいかに作業自体に集中できるかを考える様になってくる。普段はそこまで気にならないマウスの重さまで気になる様になってくる。
色々と情報を集めると腕を動かさない画期的なポインティングデバイスがあることを知り、もう買わずにはいられなくなった。
中には合わずにやめられた方もいたが、革命的に快適になる可能性があるならばとりあえず試してみよう。こうした経緯から私はトラックボールの世界に飛び込んでいった。
「M575S」と「MX ERGO」の主な違い
それでは購入して使っている2つのトラックボールの違いを見ていきたい。簡単な表にまとめた。
それではそれぞれの比較ポイントのメインとなるポイントを解説していく。
傾斜の角度
手に持った際の傾斜の角度を変えられるのはMX ERGOの大きなポイント。底面に金属のプレートがマグネットについており、0〜20度で角度を変えられる。これは無段階で変えられるわけではなく、0か20度という意味合いだから注意してほしい。
M575Sもエルゴノミックのデザインになっているから多少角度がついていて持ちやすくなっている。
私はERGOの20度の角度が使いやすかったから今は傾斜をつけているが、実際に実物を触ってみてどっちが良さそうか判断してほしい。
あとこの底面にある金属のプレートはただ角度をつけるためだけではなくて、ゴム素材になっており滑り止めの役割を果たしてくれている。M575Sにも滑り止めは付いているのだが、ERGOは全面が滑り止めとなっている為に接地面積が広く、よりグリップが効く様な形になっている。
ただ正直この傾斜に関してはプラスポイントではあるが、購入を決断するパワーはないと思うからプラスαの要素として捉えてほしい。
ボタン数
今回の購入の1番のポイントでもあるボタン数に関して。動画編集や画像編集など、カスタマイズできるボタンがもっとあればと思う場面はたくさんあった。クリエイターに人気が高いハイエンドマウスの「MX MASTER 3」も候補には挙がったが、やはりこのトラックボールの使い勝手は手放せないところまで来ていた。
そうなるともう選択肢はほぼなくて、複数ボタンでトラックボールだと基本的にはロジクールかエレコムの製品に絞られる。ただ親指操作に慣れていたし、ロジクールの無線に関する信頼はこれまでの愛用で十分築いてきた。
スクロールホイールの左右クリックにも対応しているからより幅も広がり、立ち上げるアプリごとにボタンの割り当ても自動で変えてくれる。ブラウジングからクリエイティブに至るまで本当に快適になった。
電源の方式
これは賛否が分かれそうだが、個人的にはバッテリーよりも電池式の方がいい。充電時間を気にすることもないし、充電池を使用していても常にフル充電の電池を待機させることができるから実に使い勝手がいい。
MX ERGOもそろそろ改良版が登場してほしいところだが、流石にこの時代にMicroUSBによる充電はだるい。
バッテリーは表記上は満充電で約4ヶ月。そこまで充電頻度はないだろうが、残量を気にするプチストレスは無くしていきたいから次回作に期待しよう。
価格面の差は大きい
ここまで違いを説明してきたが実際の価格の差は大きく、M575Sはセール時に買えれば6,000円前後で購入できる可能性もある。そうなってくると約10,000円という大金が差になる。
たしかに生産性だの効率だのをとにかく考えるなら、即決で上位機種を購入した方がいいだろう。とにかく時間単価を踏まえると悩む時間が損失につながる。でもそこまでいかないガジェット愛好家は予算が無尽蔵にあるわけではない。金銭的な差から目を逸らしてはいけないのだ。
10,000円あれば話題の充電器やある程度のキーボードにだって手が届きそうになる。しかも買い替えのポイントに関しても私の場合、ボタン数に比重があることからも、そのボタンに10,000円の価値があるかはかなり微妙。一部の限られたユーザー向けと言わざるを得ない。
慣れてからの購入がおすすめ
トラックボールは気になったらどこかのタイミングで試してみることになる。しかし、そのお試しがこの15,000円の高級品というのはあまりにも荷が重い。だからこそトラックボール入門としてM575Sは非常にコスパが良く、使い勝手がいい製品だと言える。
合うか合わないか迷う方はとにかく最初はM575Sから入ってみて、トラックボールの魅力をまずは体験してほしい。
最後に
今回は新しく購入したトラックボールのハイエンド機種とも言えるMX ERGOをご紹介しました。
基本的にM575Sはコスパに優れたいい製品で、買い換えても感動するほどの変化が無かったのが正直な感想です。ただし、ボタン数や角度、さらにはFLOWなどの機能を欲している方からすれば大きな差にはなってくるはずです。
トラックボールをまずは使ってみたいという方はM575Sで十分満足できますので、自分の作業内容や熱量に応じて選んでみてください!
この記事が少しでも参考になったよって方は是非コメントいただけるとうれしいです。
ではまた!